第三変電所

現在の第三変電所
平成12年(2000)4月29日撮影

 第三変電所は、第三通洞がある第三集落に明治37年(1904)9月に建設されました。
 そして、東平坑閉坑になる少し前の昭和40年(1965)まで、61年間使用されていました。
 第三というのは三番目というのではなく、第三という地名からついたものです。
 赤煉瓦造りの建物は、現在も外観をとどめながら残されています。
 また、東平で当時のままの建物が残されているのは、この第三変電所採鉱本部(現在はマイン工房として利用されています)だけですが、内部までそのままで残されているのはここだけです。
 でも、当時の写真が無いのは残念です。

第三変電所外観 第三変電所入口上に三相交流用のガイシ
第三変電所外観      平成12年(2000)4月29日撮影   第三変電所入口上に三相交流用のガイシ   平成12年(2000)4月29日撮影 
第三変電所内部(入口付近)  第三変電所では、新居浜の落シ(落登志:おとし)にあった水力発電所からの三相交流3300ボルトの電圧を変圧し、350ボルトにしていました。
 周波数は30ヘルツでした。
 変電した電気は鉱業用家庭用の電気として使われていました。
 施設内には変圧器が設置されていました。
 変圧器の規格
 一次電圧 3300V  二次電圧 350V

 家庭用の使用ワット数は10ワットに制限されていました。
 かなり暗いものですから、線を長くしてあちこち持っていって使用していました。
第三変電所内部(入口付近)   平成12年(2000)11月25日撮影
変圧器をおいていた部屋?にあったガイシ 第三変電所の窓より紅葉を眺める
変圧器をおいていた部屋?にあったガイシ   平成11年(1999)11月20日撮影 第三変電所の窓より紅葉を眺める   平成11年(1999)11月20日撮影
 また、この施設の建設資材として使われているレンガは、新居浜の端出場(はでば)から石ヶ山丈(いしがさんじょう)まで索道で上げ、石ヶ山丈から一本松までを上部鉄道で運び、一本松から索道東平まで運ぶという大変なルートを経由して運ばれたものです。

 中へはいると時間がタイムスリップしたかのような錯覚に陥ります。
 残念だったのは、中に一部落書きがかかれていたことでした。
 心ない人がいることに大変な憤りを感じます。
かまども当時のまま残されています
かまども当時のまま残されています   平成11年(1999)11月20日撮影

360度パノラマ映像 第三変電所1階内部を360度パノラマ映像でお楽しみ下さい。
平成12年(2000)11月25日撮影
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平成12年(2000)11月25日撮影
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