 |
 |
| ①入坑風景 昭和３２年（１９５７）撮影別子銅山記念館蔵 |
②小マンプ 旧：昭和３７年（１９６２）冬撮影 松浦勲氏提供
現：平成１２年（２０００）１１月撮影
|
 |
写真①は、入坑の様子です。しかも珍しいカラー写真です。
写真に見えるだけでも８０名近くの人が乗っています。
写真②は、電車の通っていたトンネル（通称：小マンプ）です。
トンネルは小さいトンネルと大きいトンネル（大マンプ）の２カ所あり、プラットホームから小マンプ、大マンプの順に通過し、第三通洞に至ります。
写真③は、現在マイントピア別子に展示されている人車です。
昔の写真に写っているものとの違い分かりますか？
それは、屋根が付いていることです。昭和３０年代に安全のために付けられました。
また、座席も当初は５席あり、１つの座席に２人ずつで１０人が乗れるようになっていましたが、この改良の際に、４席になりました。
写真をよく見ると、台車の座席の取り付け位置に前の座席の取り付けていたねじ穴が残されています。 |
| ③人車 平成１２年８月５日撮影 マイントピア別子に展示されています |
 |
 |
| ④かご電車 昭和４８年（１９７３）撮影 別子銅山記念館蔵 |
⑤人車とかご電車 昭和３２年（１９５７） 日和佐初太郎氏撮影 |
写真④は、かご電車のみを引いているところです。撮影されたのが昭和４８年ですから、人車は無く、かご電車のみを連結しています。
電車は蓄電池型ですね。他に、電線から電気を取って動いていたトロリー型もありました。
写真⑤は、人車とかご電車が連結されている様子です。
ヘルメットや帽子など様々な格好の坑夫が見えます。仕事の目的によって違っていたのでしょう。
写真⑥は、別子山村の小学生がかご電車に乗り東平側へ遠足に行く様子です。
別子山村日浦側からかご電車に乗り込んでいます。
暗いトンネルの中も友達同士だと楽しかったでしょうね。
私たちもぜひ乗ってみたいです。 |
 |
| ⑥かご電車で遠足に 昭和３３年（１９５８） 日和佐初太郎氏撮影 |
 |
写真⑦は、かご電車の発着時刻表です。
開坑時には朝・昼・夕方の３便でしたが、夕方の電車に乗り遅れたり急用の場合には、特別電車を出すこともあったそうです。
写真は、昭和４８年（１９７３）撮影ですから、東平坑閉坑後のものでこの時は一日２便になっています。時刻表から考えると、かご電車のスピードは時速約８キロメートルぐらいになります。 |
| ⑦かご電車の時刻表 昭和４８年（１９７３）撮影 別子銅山記念館蔵 |
写真⑧は、かご電車利用についての規則を示した掲示板です。
かご電車の定員は１６名となっているので、写真④にあったように２両の車両で運行されていることが分かります。
かご電車の始まりは、昭和１２年（１９３７）９月１２日に日浦坑口近くの社宅に住んでいた住友林業で仕事をしていた川村さんという女性が子どもたちと試乗したのが始まりといわれています。 |
 |
| ⑧かご電車利用の掲示板 昭和４８年（１９７３）撮影 別子銅山記念館蔵 |
 |
写真⑨は、現在マイントピア別子に展示されているかご電車です。
車体の色は黒色だったそうですが、現在は住友金属鉱山株式会社の社色の水色に塗られています。 |
| ⑨かご電車 平成１２年８月５日撮影 マイントピア別子に展示されています |
