観光ボランティアガイド養成

〜ファインダーの中の赤石の自然〜

講師:愛媛県自然保護指導委員 工藤 順先生

場 所 新居浜市市民文化センター
取材 2000年6月15日
時 間 19:00〜21:00

 今回は愛媛県の自然保護指導委員をされている工藤順先生が、長年かけて山を撮り続けた中から、とっておきの写真をスライド映写機を用いて、見せていただきました。

愛媛県自然保護指導員 
工藤 順先生

 赤石とは、新居浜市から東隣の宇摩郡土居町にかけて、市街地の南方にほぼ東西にのびる地形をいい、石鎚山脈の支脈の一つです。

 その赤石に自生している植物や別子銅山の植林事業、自然保護などについてお話をお聞きしました。

 
ツガザクラアカモノはもちろんのこと、カラマツアカイシギボウシなど、名前を聞いたことすらないものなど、約45種類の色鮮やかな写真が目を楽しませてくれました。

同じ場所で一週間ごとに撮った写真です。
たった一週間でこんなにも、自然は姿を変えます。 

ツガザクラの群衆
我が国では南限の高山植物です。

アカモノの群衆
銅山いちごとも言われ、秋には実をつけます。
ジュースやジャムになります。

 ツガザクラは数が少ない貴重な植物です。
 
 その植物を
盗掘する人がいます。(高山植物なので家に持ち帰っても育ちません!!
 その
ツガザクラを守るために柵を設置したりと苦労話も聞かせていただけました。

 別子銅山の植林は、カラマツを植え、育てるため、その前にヤナギを植えたりと、努力をしてきたために、少しずつ自然が回復してきています。

 今では、鳥などが運んできた
ブナが自生し始めました。
 ブナが育つと言うことは、ほんとうに
自然が回復している証拠です。
 ここから何年もかけ、いずれはブナ林となるでしょう。

一本のブナの若木


 別子の山は自然の摂理の中、回復をしています。それを
守っていくことこそ、今の私たちがすることではないでしょうか。

  (画像を取り込んでいるために写真の質が落ちています。その場で見たものは、とてもきれいでした。)

小松 洋子 

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