井上省二さん・安藤寛和さんと「マイントピア別子」を見学
場 所 | マイントピア別子 |
取材日 | 2000年8月5日 |
今回は、井上省二さんが観光ボランティアのガイドでマイントピア別子にいらっしゃっていることをお聞きしたので、お邪魔して現地で実際にお話をお聞きしながら学習することにしました。
その際、同じくボランティアガイドとしていらしていた安藤寛和さんにもお会いでき、井上さんと共にご案内をしていただきました。
安藤さんは、観光ボランティアガイド講座の際いつもお世話になっている方です。
マイントピア別子には、昔の火薬庫に新たな穴を掘って広くした、観光坑道というものがあります。
今日はその観光坑道とその周辺を案内していただきました。
私たちの活動を支えていただいている井上省二さん | ガイド講座でもお世話になっている安藤寛和さん |
観光坑道に行くために乗った鉱山鉄道は、明治26年に開通した蒸気機関車「別子1号」をひと回り小さくして復元したものだそうです。
観光坑道までの約400メートルの距離には、開通当時のままのレンガ作りのトンネル(煉瓦の積み方にも特徴があります)や、とても珍しいドイツ製の鉄橋(作り方が珍しく、国宝級だそうです!)である曲弦ピントラス構造のトラス橋が残っています。この構造は材料が少なく強度も強いのですが、塗装等の維持にお金と時間がかかるそうです
観 光 坑 道 |
トラス橋 |
観光坑道の中に展示してあるもの一つ一つを、詳しく丁寧に説明していただきました。
たとえば、江戸時代坑内で火を使うとき、たいまつでは酸素を多く消費してしまうので、サザエの貝にくじらの油を入れ使っていたそうです。
サザエの貝を利用すると、滑ったり転げたりしないという利点もあり、生活の知恵といえることも知りました。
また、現代のコーナーでは、酸素ボンベ、電話、無線機、爆薬のスターターなど様々な道具が展示されていました。
(中の様子は暗かったためうまく撮影できませんでした・・・・次回は頑張ります!)
現地での学習、百聞は一見にしかずです | かご電車(写真は人車)が展示されています 当時は黒色だそうですが、現在は住友鉱山の会社の色に なっています |
私は今回で3回目でしたが、ガイドをしていただくと改めて貴重なことが分かったり、また違った発見がありました。
観光ボランティアガイドは土・日に実施されています。
みなさんもぜひご案内いただいてみてはどうですか。(もちろん無料です。)
小松 洋子