マインからマインドへ トップページへ戻る 大ノ祭(おおばくさい)映画取材

場 所 角野新田の大山積神社
年月日 2003年(平成15年)8月3日
時 間 6:00〜10:30

 
 平成15年8月3日、日曜日の早朝6時から、大ノ祭(おおばくさい)が大山積神社で行われました。

 大ノというのは、別子銅山産出の鉱石をしめ縄で飾ったものです。

 本来、大ノ祭はお正月に行われるのですが、今回この時期に行われるのは、住友グループの歴史を紹介する記録映画の撮影をするためでした。

 大ノ祭とは、別子銅山で働く人たちの安全と事業の繁栄を祝う元旦の行事が再現されたお祭りのことです。

 別子銅山で働いていた人たちで作る別子銅山親友会の人たちが大ノを担いでるのを見てすごい気迫だなと思いました。

 大山積神社には別子銅
山親友会のメンバーの他に、大ノ祭を撮影に来た人や、報道関係の人たちなど、たくさん来ていました。

大ノ(おおばく) 拡大図
大ノ(おおばく) 拡大図

 大ノをはじめてみたとき、祭りでやっている太鼓と似ているなと思いました。

 担ぎ棒のところが特に似ているなと思いました。

 祭りで使う太鼓はこれをまねて作ったのかなと思いました。

 縄でしめくくられた石が別子銅山の鉱石だときいて別子に関係があるのだなと思いました。

 大ノの縄を見ると、きれいに飾られていて、ここまでするのはとても時間がかかるのではないかと思いました。


別子銅山親友会会長の藤田 重雄さん
別子銅山親友会会長の藤田 重雄さん

 撮影の合間をぬってお忙しい中、別子銅山親友会会長である、藤田 重雄さんから、大ノの歴史についてご説明いただきました。

 
大ノ祭は旧別子時代、東平時代、端出場時代の大きく3つの時代に分けられるそうです。

 1年間で最もよい鉱石を加工して大ノが作られます。

 大ノの製作には専属の職人が二人ついて3ヶ月程度かけて作られます。

藤田 重雄さんのお話を取材させていただいている様子
藤田 重雄さんのお話を
取材させていただいている様子

 お祭りの後は、ほかの鉱石と同様に溶かして、銅を取るための原料として使用されます。

撮影の様子
撮影の様子

時代が進むにつれて豪快に盛大になっていったそうです。

小ノ(こばく)
小ノ(こばく)

 この写真は、大ノを縮小版にした小ノ(こばく)です。

 つくりは、大ノと同じつくりで、一人でもてるくらいの大きさでした。

 この小ノを作る細かい作業をにも感心しました

 小ノは住友家の床の間に飾られるためのものです。

 

大ノを担ぐ別子銅山親友会のメンバー
大ノを担ぐ別子銅山親友会のメンバー

 真夏の日差しがそそぐ中、別子銅山の退職者や現役社員ら約70人が参加しました。

 スタッフから、「視線を下げないで」や、「みこしを早く動かすと迫力が出ない」などの指導を受けながら、重さ約300kgの大ノを約40人くらいで担いで境内を何往復も歩いたりしてました。

 その後、大ノの歌を 歌ったりする場面を20カット以上も撮影したそうです。

 今回収録された映画は10月末に完成するとお聞きしました。

 完成された映画を見る日がまちどうしくて早く見てみたいです。

小田典章


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